すごい天パの現場監督

店舗内装・30代現場監督の内情と日々の興味をつらつらと

内装業界へ就職・転職を考えている人へ

こんにちは

 

前回、施工の工事ではなく現場監督が働く時間についてお話しました。

労働時間は大変に長いです。笑

 

今回も施工について書こうと思いましたが、そもそも内装業界に勤める。

と一口に言っても様々な会社がありますのでそこをお話していきたいと思います。

 

どの会社に勤めるかによって、この労働時間や振り回され方が大きく変わります。

やりたいことが明確な場合は必ずしも大手に勤めるのが良いとは言えません。

内装業界で設計をしたいのか。施工をしていきたいのか。

何をしていきたいかの参考にしてください。

 

内装会社の区分

大きく分けると4つの種類に分かれます。

 

a:大手会社

乃村工藝社丹青社、スペース、ジークetc...)

b:中堅会社(50名〜100名)

c:中小企業(10〜50名)←私はここ!

d:ひとり親方

 

どの業界においてもありますが

【元請け】か【下請け】

どちらかによって全く異なった働き方になります。

それは何故なのか。

 

下の画像をごらんください。

 

これが内装業カーストだッッッッっ!

 

 

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内装業カースト

みなさんが知っているような物販店の工事は大体は大手が元請けです。

私たちも入札物件で大手と競うこともありますが、

大手はとてつもない高額で驚いたり、はたまたとてつもなく安い時があり

一体どうなってるのだろうと思うこともあります。笑

 

 

このカーストを統計的にa~dに当てはめていきましょう。

 

a:大手会社 元請け

b:中堅会社(50名〜100名) 元請け・1次請け

c:中小企業(10〜30名) 1次請け・2次請け

d:ひとり親方 1次請け・2次請け

 

このようになります。

が、必ずしも当てはまる訳ではありません。

*大手オーナーが中小企業に直接【元請け】発注する場合もあります。

 

大手は【働き方改革】を推進し、進めておりますがそのしわ寄せは

b~dに来ます。笑

 

誰かが出来ないことは誰かがやっています。

労働基準法コンプライアンス遵守!

で大手の人が家で寝ているとき

ひとり親方のおじちゃんや下請け会社が

夜間現場で頑張っています

 

お金を払っているから当たり前、仕事なんだから当たり前。と言われてしまえば

それまでですが。。

改装工事で周りの監督さんによく聞きます。『一度も現場にこない!』と。

大手批判をしている訳ではないです。笑

 

どこに勤めるのか

ここまで読んで頂くと、カースト上位に勤めるのが良いような気がしていると思います。笑

そして、基本的にはみなさん大手に入りたい方が多いと思います。笑

 

それぞれのメリット・デメリットを書いていきます。

少し偏見が入ります。笑

 

a:大手

【メリット】

  • 受注する物件数が多い、ネームバリューがある
  • みんなが知っているような物件を手がけられる
  • 安定
  • 下請けになることがない
  • 長時間労働がない。恐らく。。
  • 教育体制が整っている

【デメリット】

  • 部署が多岐に渡るため、したいことができるとは限らない。←設計したいけどできない
  • 転勤の可能性
  • 何にもわからんちんになる可能性がある←ポイントチェックばかりになると実際の現場を見る機会が少ない
  • 目立たないと埋もれる←社内にライバルが多い

 

b/c:中堅/中小企業

【メリット】

  • やりたいことができる可能性が高い(設計/施工)
  • 物件を任せられるまでが早い
  • 転勤はほぼない
  • なんとなく、役職があがっていく笑

【デメリット】

  • ネームバリューがない←営業活動がしずらい
  • 下請けになると業務コントロール不可。←昼夜問わずになるかも。。
  • なんでもやらなくてはいけない←部署が少ないため本職以外のことも。。
  • 経営者がワンマンだとやばい。←入る前に調べましょう。

 

d:ひとり親方

【メリット】

  • 時間の制限がない、出社することもない
  • 嫌な案件は断ることができる
  • 段取をしっかりすれば、やったらやっただけ儲かる

【デメリット】

  • 安定的に給料が入らない
  • 上位請けとの関係性によっては指し値で。。下請けいじめ禁止!
  • 当たり前だが、全ての責任が自分に!←一度やらかすとダメージが大

 

とこんな所でしょうか。。

ここが良い!ということはありません。

 

大きな物件をやりたければ大手に行くことが近道です。

が、適正がなければ他の人が担当になるでしょう。

 

 

中小であれば、大きな物件を自社でやるために営業活動に打って出る。こういったことも可能ですが、既存の取引先から鞍替えしてもらうのはなかなか困難です。

 

 

どこに勤めるのがいいかというのは自分自身が何をしたいかによって大きく変わっていきます。

 

学生の方は今の内から何をしたいのか考えておきましょう。

なんとなく来る業界ではありません。笑

協力会社の監督が言います。

 

『息子には絶対に継がせない。』と笑

 

そして、私はたまたま入社した会社が中小企業ではありますが

【元請け】でした。下調べもせずにこの業界に入りましたが

そこだけは本当にラッキーだったと思っています。

*元請けですが、労働時間は長いです。

 コンプライアンス?なにそれ美味いの?って感じです。笑

 

基本的に下請けになってはいけません。

オーナーを除き、基本的にはカーストの上が大きなお金が動きます。

下に行けば行く程お金が減っていきます。増えることはありません。

 

もしあなたが施工をしたいのであれば

【元請け】か最低でも【1次請け】

を選んでください。

 

それでは

 

天パ