すごい天パの現場監督

店舗内装・30代現場監督の内情と日々の興味をつらつらと

【設計】について①

こんばんは

 

前回、大まかに店舗内装の仕事を書きましたので、今回は【設計】について

掘り下げていきたいと思います。

 

今現在、空間系・インテリアの大学・専門学校に通っている方たちに是非読んで欲しいです。

実際に仕事としてみた時に学生の頃描いていた【設計】とは大きな隔たりがあります。

 

学生さんが思うデザイナー像

私が専門学校に通っていた時はこんな風に考えていました。

 

設計=デザイン

デザイン=今までにないような・革新的な・前衛的な

 

間違ってはいないのですが、正解ではないし、これはいわゆるアーティストだと今は思います。

もちろんデザイナーの中にはアート寄りの活動をしていて、そのデザイナーの匂いがする作品でありつつ、用を成すモノを作り出している方達もいますがそれはほんの一握りの人たちです。

(例えばカッコよくてはじめて見るカタチなのに座りやすい椅子とか。)

↑こんなのあるのか?笑

 

もちろんそこを目指すのが一番良いと思います。

個性やオリジナリティを出し、世の中に認知され、評価されること。

それが一番良いし、計算せずにそれができたら最高です。

私も未だにそうなりたいと思っています。

 

店舗設計・デザインという仕事

店舗設計は空間の雰囲気ももちろん重要ですが

 

一番重要なこと

売れる!

お店を作るということに尽きます。

 

なぜか。

 

物販でも飲食店でも同じです。

売上のないクライアントさんは出店・改装の予算がありません。もしくは少ないです。

 

それは何故か。

 

飲食店であれば提供する食べ物に力を注ぎます。

アパレルであれば売り物である洋服に力を注ぎます

空間は二の次です。

あまりに安っぽい空間にすることはできないのでそれなりに工事をしたりします。

 

売れるお店ってなんなのかな。ってよく考えますが答えは出ません。

なので学生の方は流行っている店があれば何で流行っているのか、色々なお店を

訪ねてみてください。何も購入しなくいいんです。体感する事が大切です。

 

 

 

二番目に重要なこと

予算!

の中でお店を作ることです。

 

何故予算が二番なのか。

 

工事のお金を支払うのはあなたでもあなたの会社でもありません。

 

オーナーさんです。

 

オーナーさん、従業員さんが一生懸命働いて作った予算の中で新店を出したり、改装をしたりします。

デザイナーにお金を支払い、施工会社にお金を支払い、その後また売上を確保し予算を作っていきます。

工事代金はウン千万、億と平気でいきます。

 

一般市民は人生でこの金額を使うのは一生に一度だと思います。

 

自分がお家を建てる時のことを考えてください。

予算が4000万しかないのに4500万の家を提案されても、むむむ。

ってなりませんか。そりゃさあ!4500万の方がいいけどさあ!って

 

まずオーナーさんに「ご予算はどのくらいでしょうか。」

と尋ねるのが良いと思います。

 

そうすれば施工会社からどえらいお見積が来ることもないと思います。

*デザイナーは仕様・仕上・納期のコスト感覚がない方もたまにいます。。。

要注意!!

 

三番目に重要なこと

聞く力!

 

現実的な話ばかりで設計やらデザインやらの話はでておりませんがお付き合いください。笑

きりがないので三番目の「聞く力」は次の記事で書くことにします。

 

天パ