【設計】について③
おはようございます
今回は実務について書いていきます。
実務の中でも更にこまか〜い実例を挙げます。
性格が出ます。笑
設計に関わる周囲の方達も登場するので長くなりますがお付き合いください。
前記事でも書きましたが、クライアントの思いをより良いカタチに導き、表現することがデザイナーの仕事です。デザインはアートではありません。
すでに取引のあるクライアントが出店する例を挙げていきます。
設計の流れ
某SCに出店の場合(スケルトンで新店)
- クライアントより出店情報あり
- 現地確認前にもらえる資料をもらう
- クライアント打合せ
- 現地確認・現地調査、設計説明会開催
- プラン作製
- プラン提出・修正
- 内装監理室へ実施図及び書類を提出
- 内装監理室よりチェックバック←この記事ではここまで
- 実施図修正・提出
- 施工会社への見積図面を送信
- 工事着工
- 工事中の設計監理
- 引き渡し前チェック
- 工事竣工
- 竣工図を施設へ提出
- オープン
あくまですでに取引があり、デザインの仕様が決まっている場合です。
さぁ、ここからさらに細かくしていきますよ。。
2.現地確認前にもらえる資料をもらう
当たり前じゃん!と思ったそこのあなた。そうなんです。当たり前なんです。笑
ここでいうもらえる資料とは
- 区画図(CADデータ、dxf等、、PDFは基本NG!)
- 設計指針書 or デザインクライテリア
区画図:オーナーが賃貸契約するお店の区画の図面
↑これはなんとなくイメージが出来るかと思います。
平面図だけでなく、天伏図や防災設備が書かれている図面が望ましいです。
PDFは極力避けましょう。大体スケールがあっていません。泣
設計指針書とは
出店するSCによって法規制とは別に基準を設けている。
他にもたくさん規制がありますがこのくらいにしておきます。
特に有名な駅ビルやSCはたくさんの項目があり、本みたいです。笑
下手すると50ページぐらいある時もあります。
これを網羅し、法規制もカバーし設計をします。 ひぃ〜
4.現地確認・現地調査、設計説明会開催
現地確認、調査は実際に寸法を計り、区画図との整合性が取れているかを確認します。
ここを疎かにすると工事中に施工会社が泣きます。笑
し、設計も大変なことになります。
- スプリンクラー(防災設備)と照明器具が被っている。。
- 什器が入らない。。
などなど、何万通りもの弊害が起きます。笑
設計説明会とは
大きな部屋に施設担当者と内装監理室と出店テナントと設計会社がずらーっと並んで
設計指針書の読み合わせをします。
施設担当者が新築や改装の意義、目的を
内装監理室が設計指針書を読み上げます。
↑書いてあることをほぼそのまま読みます。
そして最後に「質問のある方は〜」となりますが、大体誰も質問しません。
質問すると周りから
「おーい、終わらねぇだろ〜」という空気が出ますが
「おっ、それ聞きたかったわ」
という時もあるので聞きたいことは勇気を持って聞きましょう!
大勢の前で話す良い機会です。笑
7.内装監理室へ実施図及び書類を提出
内装監理室が実施図を法規制と指針書に沿っているか確認します。
内装監理室ってなんだ。
内装監理室とは
テナントが出店をする際に様々な人たちをつなぐ専門の人です。
施設管理者・オーナー・設計・建築工事会社・施設工事会社・テナント工事会社
etc..
【ソフト】と【ハード】と呼ばれる二通りの役割に分けることができます。
【ソフト】設計監理部隊
- 消防法などの法規制に沿っているかチェック
- 指針書に沿っているかチェック
- 工事が大きい場合は諸官庁へ書類を提出・作製したり etc...
【ハード】施工監理部隊
- 工事期間中、作業員が工事ルールを守ってるかチェック
- 工程の進捗監理
- 搬入出の監理
- テナント工事会社の提出書類のチェック etc...
なので8のチェックバックは内装監理室の【ソフト】から来ることになります。
内装監理室の方達は色んな方との板挟みになることが多く、かなりのメンタルをもたないと潰れます。
現場の規模によっては一人体制、大きい新築現場はそれこそ20人近くいる場合もあります。
現場によって昼夜がめまぐるしく変わります。
新築現場の度に現場近くの2〜3ヶ月マンスリーに居を構え、家に帰らないことがザラです。私が聞いた人で最長は1年家に帰ってないと言っていました。。
あれ、、辛いことしか書いてない。。
と話が脱線して長くなってきましたので8以降は次回に書きます。
天パ