【設計】について④
こんばんは
さっそくですが
今回は前回の続きです。
- クライアントより出店情報あり
- 現地確認前にもらえる資料をもらう
- クライアント打合せ
- 現地確認・現地調査、設計説明会開催
- プラン作製
- プラン提出・修正
- 内装監理室へ実施図及び書類を提出
- 内装監理室よりチェックバック
- 実施図修正・提出 ←この記事ではここから
- 施工会社への見積図面を送信
- 工事着工
- 工事中の設計監理
- 引き渡し前チェック
- 工事竣工
- 竣工図を施設へ提出
- オープン ←この記事ではここまで
9.実施図修正・提出
内装監理室からのチェックバックを修正し、実施図を提出します。
施設にもよりますがこの実施図は早い所ですと、半年前提出。(はやっ)
三ヶ月前〜
一ヶ月前〜
と着工前に出す必要があります。
実施図ってなんだ。
実施図とは
読んで字のごとく実施(実際に施工する)図面です。笑
ただ、実際に施工する。というのが厄介です。
内装監理室が所轄消防署との打合せや建築確認申請(ゼネコンが出します)
行政に申請する際もこの図面が元になります。
ですので、仕上材の変更や間仕切り壁の位置が変わると再申請・図面の差替えが発生します。工事中に再申請をするというのは様々な人が動かなくてはいけないので極力避けたい所です。笑
がなかなかそうも行きません。いろんなことが起きるときは本当に色んなことが起きてしまうのが現場です。
10.施工会社へ見積図面を送信
実施図=見積図面です。
これに関しては
【設計→施工会社、入札参加会社】
【オーナー→施工会社、入札参加会社】
の場合もあります。
送るだけじゃん!と思ったそこのあなた!
正しく書いたものを送らないと大変なことになりますよ。。。
施工会社からたくさん質問がきますよ。笑
例えば...
- 展開図と仕上表の塗装品番が違います!どちらで見ればよろしいでしょうか。
- 仕上に使用する木は不燃材でしょうか。
- ○○というサイズの金物はないので○○というサイズで製作でよろしいでしょうか。
- 指定の仕上が廃番です。
etc...
まだまだキリがないですがこのあたりで。
細か!と思うかもしれません。ですが
→塗装品番が違うと色の濃淡によっては塗装屋さんの手間が変わります。
→木を不燃材にすると材料単価が上がります。
→パイプのサイズか変わるだけで全体の大きさが変わります。有効寸法とか
→廃番品かどうか仕上を選定する時に調べましょう。
なんとなーく、似た物、仕上で見積をする時もありますが、細かく聞きます。
何故ならその小さな積み重ねが 施工会社の利益 だからです。
勘違い・認識の違いで安く見積してしまった物の量が増えると利益が減ります。
設計会社は施工会社へのチェックバックを減らすためには情報過多な図面を送るのではなく、見積を取るための図面になっているとお互い良いです。
で、そういった図面は大体見易いです。
13.引き渡し前チェック
オーナーへの引き渡し前につくりや仕上がりのチェックをします。
チェックって何するのかな。
私ははじめて入社した設計会社(マンション設計)に勤めていたとき
先輩に私は聞きました。
天パ「○○さん、どうやってチェックすればいいですか。」
先輩「自分がこの家を実際に買った人だと思ってキズとかをチェックして、でマスキングテープを貼って項目を平面図にメモして」
私はマンションの20部屋ほどチェックを回ったのですが、過去最高のチェック個数と
お褒めの言葉を頂きました。笑
1住戸のチェック平均が100個ほどでゼネコンの監督さんが苦笑いをしていたそうです。笑
と、ここまで過剰にする必要はありません。笑
が仕上がり、大まかな寸法のチェック、そういったことは必要です。
そして自分が実際にオーナー目線に立ちチェックすることもとても大切です。
オーナーは大金を支払い、出店をしています。
15.竣工図を施設へ提出
工事が無事終わり、引き渡しも終わると施設へ竣工図を提出します。
竣工図ってなんだ。
竣工図とは
工事が完了し、実際に出来あがった空間の図面です。
これをCD-Rに焼いたり、メールだったりで提出します。
【CADデータ・DXF・DWG・PDFなど】フォーマットはさまざま
これも設計会社が提出する場合と施工会社が提出する場合があります。
が、基本的には変更があれば設計が図面を修正し、提出するのが良いです。
この竣工図を施設は管理しておき、出退店・改装の際に次のオーナーへ【既存図】
として渡します。
みなさん、工事が終わったと言って、適当に提出してはいけません。
絶対にいけません!!!!
回り回って自分に返ってきますよ。因果応報。
私は既存図と現地が全く違うという経験があります。
壁がなかったり、照明がなかったり、使おうとしていた物がなかったり。。。
↑遠方だからといって、現地調査をしないのがいけない。
とまぁこんな所です。
オープンはオープンです。
当日立ち会いをして、人の動き・流動性・陳列・通りからの魅え方・商品の魅せ方etc...
たくさんみることがあります。
担当者と話をして、次回はこうしましょうとかあれやって良かったですねとか
色々話してください。そして何か購入してください。笑
最後適当になりましたがこれで設計の実務を終えます。笑
そのうち設計でもデザイン寄りの話もします。
次からは【施工】をかくぞ。
天パ